安全なインプラントと咬み合わせ治療のために―。
平面(2次元)から立体(3D)へ。奥行きや深さの確認を。
▲当院導入のKaVo 3D eXam
今までの平面的なレントゲンでは、診査・診断に限界がありました。もし大工さんが柱の形や木目、寸法、硬い・柔らかいを分からずに、適当なサイズの釘やネジで打っていたらどうでしょうか。
インプラント治療も同じように、歯を支える顎の骨の奥行き、深さ(高さ)、神経や血管の位置などを事前に確認し、最適な長さのインプラント体を選んで埋入する必要があります。そのを事前に確認する最たる診査・診断のツールが、歯科用CTです。
インプラント治療のみならず、歯の根の治療、歯周病、親知らず等の診断にも非常に有効です。CT撮影をしないでインプラント治療をすることは患者さんにとって非常にリスクがあります。全国の歯科医院へのCT導入率は数%。院内にCTを導入している歯科医院は限られています。
院内歯科用CT「KaVo 3D eXam」のメリット
▲当院設置の様子
- 放射線量の低減
- 短い撮影時間
- 撮影領域が広く全顎を撮影可能
- 通常のパノラマレントゲンのモードにもなり1台2役
- 撮影後の早期の画像処理・診査・診断
- 大学病院・大型総合病院等、CT施設まで通っていただく必要がない
- 医科用CTより圧迫感がなく、座ったまま気軽に撮影できる
- 術中・術後の撮影もでき、トラブルへの即時対応が可能
日常生活での放射線量の比較
上記から、東京~ニューヨーク間を飛行機で往復した場合よりも、
放射線量は少ないことがお分かりいただけると思います。
CT導入のキッカケと理由
ドクターより
CTを医院で自前で導入する前もCT撮影は以前から行っておりましたが、とにかく患者さんに大きな病院に足を運んでいただくのが、申し訳ないなぁと感じていました。患者さんも少なからず、わずらわしかったのではないかと思います。
また、インプラント治療決定の患者さんでないとCT撮影はできなかったのですが、院内に導入することにより、インプラントを検討されている方や、顎関節症や根管治療などの要確認の方にも事前撮影が手軽にできるようになりなました。
治療直後、正確に埋入されているかどうか、すぐにチェックできるのもメリットとして大きいですし、自分がインプラント治療を受けるならCT撮影の歯科医院でないと受けたくありません。
それだけ重要性を感じています。
当院は咬み合わせの診断にも利用しています
当院の治療の特徴である「咬み合わせ治療」。導入の理由はこの咬合治療における顎関節の位置関係を診断したいから、というのもありました。
詳しくは、咬み合わせ・顎関節症のページもご覧ください。
コンピュータシミュレーションソフト「iCAT」
▲ガイドサ―ジェリー
上記で撮影したCT撮影データを元に、患者さんの歯や歯ぐきにピッタリとあてがうガイドサ―ジェリーを作成します。このガイドにより、ドリルの埋入方向や角度・深さなどを決めることができ、より正確にインプラントを埋入することができます。
当院の院長は、このガイドの無い時代からインプラント治療を経験していますが、念には念をという意味でこのガイドを制作・使用しています(オプション)。
アナログのインプラント治療の時代を経験しているからこそ、このガイドの利便性を実感できますし、歯科業界全体のインプラントの安全性を考えた時に、こういった安全ツールは、もっと標準化されればと願っています。