- TOPページ
- 顎関節症・咬み合わせ
ドアのヒンジを治さなければ、次の治療にはすすめないと考えています。
例えば、ダメになった歯をインプラントのみで回復させようとすると、もしインプラントを埋入しても術後、またそのインプラントはダメになってしまうことがあります。もしかしたら天然の歯や差し歯がダメになった理由は、顎関節・咬み合わせの不正が原因かもしれません。
これは審美歯科による差し歯やインレーなど、どんな治療においても同じことが言えます。
人間のお口の開け閉めの元となる部分は、顎関節です。
一軒家に立派なドアを作っても、ヒンジ(蝶番)がガタついてしまっていては意味がありません。
このような症状の方へ
- 歯のかみ合わせ・顎に何か違和感がある
- 口が開きにくい・大きく開かない
- 口を開けたり動かしたりすると顎が痛い、朝起きると顎が痛い
- 口を開けると音が鳴る(ポキン、カクン、ミシミシ、ギシギシ、ゴリゴリ等)
- くいしばりや歯ぎしりがひどい
- 歯がすり減っている(減りやすい)・欠けやすい
- 正中線がずれている(歯の真ん中の線と顔の中央のズレ)
- 歯の治療を永年し続けているが、何か違和感がある
- 入れ歯や差し歯が合わない
- アゴがゆがんでいる気がする
当院で行う、主な咬み合わせ・顎関節症の診断方法
咬合器による診断
まず術者がいいであろう位置を咬合器で再現します。ある基準となる平面に対する上顎の歯列の位置関係を記録します。今までの歯科治療で、この様な事の経験は多くないかもしれませんが、痛い物ではありませんので、5分ほどご協力をお願い致します。
スプリント(マウスピース)の作成・診断
症状や兆候を判定するための「ソフトスプリント」と、診断後に顎関節を理想の位置まで調整する「ハードスプリント」を使い分けています。
今までの顎関節症等においてのスプリントはただ入れるという方法でした。歯の噛み合わせの位置によって、顎関節を理想の位置にもっていくようにします。
CT撮影による診断
CT撮影を咬み合わせの診断にも利用しています
当院の治療の特徴である「咬み合わせ治療」。
CTを導入した理由は、この咬合治療における顎関節の位置関係を診断したいから、というのもありました。
具体的には、顎関節のすき間が均等になっているかを確認します。これは通常のレントゲンでは確認が困難で、ここでCTが活躍します。
今までであれば、整形外科に行ったとしても、膝(ひざ)にしても肘(ひじ)にしても背骨でも、必ずレントゲンを撮り、その空隙(くうげき)がどうなっているかを必ず診ます。
しかし、歯科の分野では、そのような診断が今まであまり一般的ではありませんでした。ですので顎関節も一般的な整骨と同じように考えると分かりやすいのではないかと思います。
調整すべきは、まず、歯の部分ではなく、顎関節なのです。
当院では顎関節症・咬み合わせに関係する歯科の勉強会「PGIクラブ」に所属し、咬み合わせ・顎関節症に関する技術向上に取り組んでいます。