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- 虫歯・親知らず
悪くなる前に定期的に歯科医院に通って、予防すればいいのですが、痛みを感じていたにも関わらず、放っておいて悪化してしまってから来院される方々のほうが大半です。
気が付いたときにはもう手遅れ…という方も少なくありません。痛みが苦手で中々歯医者に足を運べなかったという意見も聞きますが、昔に比べると、治療時の痛みも随分和らいでおります。
治療時の痛みを軽減する工夫
▲表面麻酔ジェル
▲自動麻酔注射とウォーマー
▲33Gの極細針
まず歯ぐきの表面に麻酔ジェルを塗り、皮膚表面の感覚を無くし注射針のチクッとした刺激を和らげます。ほとんどの方がいつ刺したか分からないと言われます。
そして次に麻酔液を一定の速度でゆっくり注入する自動麻酔注射を使用します。事前に専用のウォーマーで麻酔液を痛みの感じない人肌の温度に温めておきます。
さらに使用する針は世の中で最も細いとされる33G(ゲージ)の注射針を使用しています。このゲージの数値が高いほど細くなり、一般的な採血で使う針は20Gほどなので如何に細いかがお分かりいただけるかと思います。
親知らずの痛み・抜歯
▲横向きに生えて頭を出す
親知らずが横や斜めに生えていると前の歯を押して痛みが出るばかりか、歯ブラシが届きにくく磨きにくいために親知らず自体や手前の奥歯が虫歯になることがあります。診断後、親知らずの抜歯も行っております。
親知らず歯の頭の全部、もしくは一部が見え、まっすぐに生えており、腫れや痛み等がなければ、そのままにしておいてもよい場合もあります。
咬み合わせが良好で、虫歯の心配もない場合は残すという判断もあります。
虫歯の分類と治療方法
虫歯は進行状況によって、C0~C4の5段階に分けられます。それぞれの特徴と治療方法は下記の通りです。
分類 | 特徴 | 治療法 |
---|---|---|
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初期虫歯 まだ歯に穴は あいていません。 |
フッ素を利用し、歯を再石灰化させる(歯科医による治療はありません)。 |
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歯の表面のエナメル質にだけ穴があいたもの。痛みはありません。 | 放置すると進行してしまうので、削って詰める治療が必要。削る部分は最小限 |
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エナメル質の下にある象牙質に達した虫歯。まだ神経に達していないので強い痛みはないが冷たいもの、甘いものなどが染み始めます。 | 削って埋める治療。削って型取りをし、出来上がってきたものをとめる治療。麻酔が必要です。 |
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虫歯が神経に達し、歯髄炎を起こした状態。歯根膜に炎症が起き、歯根膜炎になることも。いずれも激痛を伴う事が多くなる。 | 麻酔をして、歯を大きく深く削り、神経を取り除き、かぶせ物をします。治療の回数も増えます。 |
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神経が死んでしまった状態。痛みは軽減しますが、虫歯菌が血管を通り心臓病や腎臓炎を引き起こすこともあります。 | 多くの場合 抜歯する事になります。 |
虫歯の原因と対策
虫歯の原因は、「ミュータンス菌」という細菌です。この細菌は、食べ物が口の中に入ってくると、活発に働いて、プラーク(歯垢)を形成します。そして、プラークの中で「酸」をつくります。虫歯は、この酸によって歯が溶かされる病気です。
虫歯は、歯質・細菌・食べ物の3つの要素に時間の経過が加わってできると言われています。つまり、これら3つの要素が重なる時間が短かければ虫歯になる可能性が低く、長ければ虫歯ができやすくなるのです。
虫歯菌
歯の強さや唾液の力によって虫歯になりやすいかどうかが左右されます。ご家庭での歯みがきや、歯科医院でのプラーク除去。菌の活動をおさえるキシリトールやフッ化物の使用などを心がけます。
歯質
主な虫歯菌はミュータンス菌です。この菌はプラークを作り、また歯を溶かす酸を作ります。フッ化物を使った歯質強化や普段の食事でよく噛んで唾液の分泌を促進させたり、歯科医院でのシーラントによる予防などを行ったりします。
食べ物
糖質の中でも特に砂糖を含む食べ物や飲み物が虫歯の発生に影響を与えます。バランスのとれた食生活を心がけます。おやつの習慣を見直したり、砂糖など虫歯の心配がないおやつの選択などを心がけます。